久しぶりに集まって…


学んで、語り合って…やっぱりいいな! わくわく教研  

春休み初日、向陽中の守屋彰文さんを講師に、中学校での平和教育の取り組みについて学んだ。
タイトルは、「平和教育のともしびを子どもたちと」
       … 学校全体で取り組んだある中学校の教育実践 …

当日はあいにくの雨模様で風も強い中だったが、何人かが駆けつけてくれた。

この実践のきっかけは、

学校長のユネスコスクールの提案。校内ではその目玉として、SDGSの
「海洋教育」と「平和教育」を2つの柱に推進することにした。しかし、最初は担当学年の教員に平和教育について論議する知識も時間的なゆとりもないままに取り組みが進むことになった。

そこで、校内研修を実施し、学校全体の取り組みに向けて共通理解をはかった。1回目は「平和教育の概要や基本的な進め方」について守屋さんが説明。2回目は「いのちと人権教育の一環としての広島修学旅行の取り組み」というタイトルで、他地区から講師を招いて具体的な取り組みについて学んだ。

<向陽中の実践記録>

・2年生の調べ学習では、広島・長崎の原爆、戦時中の暮らし、第五福竜丸、沖縄戦、ロシア・ウクラ イナ戦争など、各自がテーマを決めて調べ、わかったことをロイロノートにまとめた。

・被爆者(杉並光友会の方)のお話を聞く会 2年生
・1年生は「『平和とは何か』を考えさせるのがよいのでは…」と学年の教員から意見が出て、ブレーンス トーミング(数名の人でアイディアを出し合う)をしてから、平和に関する標語づくりをした。
・校外学習(第五福龍丸記念館、横須賀猿島、東京大空襲戦災資料センターほか)では、まとめや  感想を書く。
・3年生 長崎修学旅行。班ごとに分かれてボランティアガイドによるフィールドワーク、長崎原爆資  料館の見学、被爆者の体験談を聞くなど。

<参加者の感想>


・実際に見学したり、体験談を聞いたりすることによって、その時の人々の気持ちを読み取ることの  大切さを改めて感じる。

・以前は、「平和教育旬間」などもあり、折に触れて、子どもたちと平和について考えてきたが、今は、少なくなっている。守屋さんのこの取り組みはすごい。
・こういう取り組みが、種になって、広がってほしいし、ずっと続いてほしい。
・こういう教育活動を作っていくエネルギーがすごいと思った。
・SDGSを切り口にして、平和教育に取り組んだことがよかったと思う。
・平和について学ぶ機会がなければ、知らないままになってしまう。考える子どもたちを育てていく
 ことが大切。

                                (黒澤裕子)
 



















































































































































































































































































































































1年生 「あるよるのおはなし」 (ケント紙・パス・スクラッチ・水性つや出しニス)

        よびかけの案内・・・・・24.3.26wakuwaku.pdf へのリンク  

     都教組杉並支部 わくわく教研 春休み企画
   平和教育のともしびを子どもたちと

  学校全体で取り組んだ ある中学校の教育実践 
3月26日(火) 
     18時~
都教組杉並支部 事務所




6年生 「おじいさんのランプ」 (白ボール紙に)


4年生 「雪渡り」 (和紙・青墨・絵の具)
絵: 共同制作(屏風絵)杉並区 H小学校 1年1組 「山であそぼう」 部分から




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この状況だから…子どもたちのつながりを考える

講師 井上良江さん 元桃井第五小 体育同志会東京事務局長      


井上さんは、現在私立小学校の講師として、1~3年生の音楽を担当しています。毎回学年合同の音楽で55人から70人の子どもたちと向かい合う日々だそうです。

コロナ禍での工夫として

①「ソーシャルディスタンス」だから→「気配」で行こう。

②マスクで顔が見えないから→「和顔愛語」(わげんあいご。「和顔愛語」とは、仏教の言葉で、にこやかな表情と暖かい言葉の意味)

③スクで顔が見えないから→「相手を全身で感じよう」
 
このような柱建てで、具体的な実践について紹介されました。

質疑討論では

〇マスクをするようになって、新しい歌を覚えるのが苦手な1年生。九九を覚えらえない2年生。特に4の段7の段  口が見えないので苦労している。 だからこそ視覚で捉えられるように絵や歌詞などを今まで以上に丁寧に提示することが必要。1時間の予定や進行状況が分かるように、かわいいカードで示すなどの工夫が必要。 子どもたちとの意見交換も、体全体を使ってオーバーに表現することによって、伝わりやすくなる。

〇立ち方…足の裏の気持ちいいところを探して、そこに重心を置いて立つと整った立ち方になる。鼻とおへそをまっすぐに! 座り方…おしりの2つの骨に10円玉の座布団を敷いて座るといい姿勢になる。

〇声を出してはいけない今は、わらべ歌が有効。 ドーンジャンはエアーでやると、スピードコント ロールになる。  茶摘みやアルプス一万尺もエアーでやると、離れたところの友達、目と目が合った友達とできるのも面白い。マスク生活では、目と目を合わせることを大事にしたい。

〇 音送りのゲーム…4~6人のグループで、曲に合 わせて、トーンチャイムなどで好きなタイミング で音を送る。受け取った人は次の人に好きなタイ ミングで送る。つながり合った感じも生まれ、と ても気持ちがいい。

〇♬なべなべそこぬけ♬ ができないので、10メートルほどの綿ロープを使ってやる方法もある。

【実技をしました】

〇プリントを名前順に出すときの工夫…静かな音楽を流し、「音楽だけ聞いてね!」の指示で行う。 「しゃべらないでね」や「〇〇しない!」はNG。
 
〇不登校の親の会に参加しているが、「言われたことをそのまま、言われたとおりにやる」ことに 疑問を持った子が不登校になっているように感じる。「自分で考えて判断して行動できる!」そういう力をつけてほしい。

〇周りのことが考えられない子が多い。気配、距離感が大事だと思う。立つことがうまくできないので、イスを持って寄りかかる子が多い。体のこともやってあげたいが、今の学校はやることが多すぎる。
 
(感想から)

*いいことをたくさん学ばせてもらいました。子どもたちとまっすぐにかかわっていきたい。子どもたちの素敵な ところに気づける先生になりたい。子どもたちに「大好きだよ!」って伝えたい。月曜日が楽しみです。

◇6月19日の教研は、Zoomを使って開かれました。これからもコロナ禍の中でもできる楽しい教研を計画していきたいと思います。

  
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